【利益を増加させる経営】 

原価計算と販売価格は予算が全ての始まり





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 ■儲からないのは予算作成の方法が完全に間違えているからです

予算作成方法が間違えていると
  • 必要利益が分かりません
  • 原価計算ができません
  • 販売価格が決定できません

つまり適正利益を獲得できる適正な販売価格が設定できないのです。
 

 ■良い経営が出来ているかどうかの3つの質問

私がコンサルティングをさせていただく時、クライアント様に必ず3つのことをお尋ねします。

1)予算を作成ていますか?
2)製品の販売価格はどのように決めていますか?
3)経営戦略を策定していますか?

特に2番目の質問には、不思議と同じお答えが返ってきます。

一般製造業の場合ですと
「材料費を3倍から4倍して販売価格としています」とお答えになります。
つまり、材料費は変動費ですから、【価格−変動費=限界利益】となりますから
限界利益率をコントロールする経営をしているのだと思いました。

そこで、「社長さんの会社の限界利益率はどのくらいですか」とお尋ねして見ますが
「分からない」と言うお答えが返ってきます。
 

 ■正しい予算作成のための変動損益計算書

製造業の場合、
変動損益計算書により限界利益率と固定費をコントロールするのが正しい予算作成です。
そして、原価計算では【販売価格=変動費+固定費+必要利益】で価格を決定します。

つまり、変動費と固定費をコントロールすることで販売価格を変動させることが可能になります。
材料費を3倍するだけでは固定費をコントロールできていません。
これでは戦略的な価格決定はできないのです。

予算作成で自社の加工単価を算出できないと、原価に占める固定費をコントロールできないのです。 つまり「変動費と固定費をコントロールして必要利益を加えて販売価格を決定する」。

このために、正しい予算作成方法正しい原価計算方法を取り入れることが必要になります。

そして、「経営戦略は必要利益を獲得するために毎期策定する」のが健全経営への道筋となります。

さて、ここで問題なのが「必要利益とは何であるか?」
とても重要な意味があります。決算書の利益は必要利益ではないから・・・。
 

 ■決算書に利益という科目はあっても儲けという科目がありません

「黒字なのにお金が足りない」いうことをお聞きします。
様々な理由で資金が不足する場合がありますが、その理由を把握していないと資金繰りにも影響を与えます。

しかし、資金繰りが苦しくなる根本的な原因が「利益と儲けは違う」
と言うことを理解されていないようです。

儲け、つまり必要利益とは何でしょうか?
必要利益とは内部留保または自己資本が増加できる利益のことです。

それでは内部留保または自己資本の減少は何を意味するのでしょうか?
内部留保または自己資本の減少とは手元現金が減少することなのです。

それでは、内部留保または自己資本が増加できためにはどうなっていれば良いのでしょうか?

必要利益>長期借入金元金返済額+納税額−減価償却費

これが、健全経営の黄金公式なのです。

原価計算をして販売価格を決定する時にも
変動費+固定費+黄金公式による必要利益=販売価格になっていないと
儲けることはできないのです。


儲け=必要利益を満たすことができない経営を続けると、やがて債務超過に陥ってしまいます。
 

 ■必要利益を獲得するために経営戦略を策定します

@必要利益を得るための予算が作成され
A変動費と固定費をコントロールして原価計算を行い
B必要利益を加えて販売価格が決定されます。


必要利益の獲得と予算達成のために経営戦略を策定しなければまりません。

しかし、大企業と中小企業ではとるべき経営戦略が全く違ってきます。
中小企業、ましてや小さな会社の場合「わが社は弱者である」という認識の下に経営戦略を構築する必要があります。

しかも、経営戦略は詳細に展開され、詳細な経営計画に落とし込まれていかなければなりません。

「ランチェスター戦略」は大企業であっても二番手以降は弱者であると教えています。一人の圧倒的強者とその他の弱者、そして中小企業=小さな会社は最弱者となります。

企業間戦争で生き残っていくために中小企業=小さな会社がとるべき戦略は、
「弱者の差別化戦略」となります。
 
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